経済交流を目的に三重県四日市市の森智広市長がベトナムを訪問し、11月22、23日、関係先で投資促進のセミナー開催や経済訪問団の派遣などについて話し合った。24日、同市が発表した。四日市港アジア訪問団の団長としての役割もあり、荷主企業・団体の訪問や、ハノイでの海外セミナーなどに臨んだ。
森市長は22日、四日市商工会議所の小川謙会頭らと、ベトナムでの外資誘致の担当機関であるベトナム社会主義共和国計画投資省外国投資庁を訪問し、ド・ニャット・ホアン長官らと意見を交わした。四日市市側は、ベトナムの投資環境を市の企業にPRしてほしいと求め、ホアン長官からは、四日市市の企業を中心にした経済訪問団の派遣などについて提案があり、四日市市としても前向きに検討することになったという。
23日はハイフォン市人民委員会を訪問し、グエン・ヴァン・トゥン委員長らと意見を交わした。四日市市でハイフォン市の著しい経済成長の状況などを伝えるセミナー開催することや、人材受け入れ、環境分野での協力などについて提案し、ハイフォン市側からも前向きな発言があったという。
四日市港アジア訪問団関係では、22日に「四日市港セミナーinハノイ」を開催。43回目となる海外セミナーのうちでハノイ開催は初めてという。
四日市市は、同外国投資庁やハイフォン市との間で経済交流を促進するための覚書を2016年に締結した。今回、四日市港利用促進協議会の四日市港アジア訪問団によるベトナム訪問の機会をとらえ、ハイフォン市のインフラ状況の視察を念頭に、20日~25日の日程で森市長の訪問が組まれたという。