三重県四日市市と米国・ロングビーチ市の姉妹都市提携が60年を迎えたのを記念した新しい遊具の完成セレモニーが11月19日、霞ヶ浦緑地にあるロングビーチ公園で開かれた。記念で市を訪れているレックス・リチャードソン市長らの訪問団も同席し、若い世代がお互いを思い、両市のきずなが今後も深まっていくことを願った。
新しい遊具は滑り台や橋などが組み合わさった複合デザインで、ロングビーチ市のシンボルでもあるクイーンメアリー号、ロングビーチインターナショナルゲートウエイブリッジ、椰子の木、ヨットなどが要素として採り入れられている。
リチャードソン市長やロングビーチ・ヨッカイチ姉妹都市協会のマイク・ボーン会長、ロングビーチ姉妹都市連盟のスーザン・レッドフォード会長、ロングビーチ港のシャロン・ワイズマン港湾委員ら13人の訪問団も出席して開かれた披露式は、海星中学高等学校吹奏楽部の30人による演奏でスタート。この夏、ロングビーチ市との教育交流「トリオ」で同市を訪問した森直央さんがメンバーでもあることから演奏を依頼されたという。四日市市側からは森智広市長、樋口龍馬議長らが出席した。
森市長は「ちょうど40年前のきょう、このロングビーチ公園は誕生しました。ここで遊ぶ子どもたちが、両市のこれからの友好を築いてくれることを願っています」などとあいさつ。リチャードソン市長も「遊具のデザインにロングビーチ市の要素が入っていることを見てうれしい。今回、私は娘を連れて訪問したが、そこには意味がある。森市長にもお子さんがいて、遊びからきずなを深めていくことを考える機会になった。この遊具で遊ぶ子どもたちが、いつか、ロングビーチ市に来てくれるのを楽しみにしている。2028年のロサンゼルス五輪ではロングビーチでも競技開催が予定されている。ぜひ、その時に来ていただき、世界に向けて両市のきずなを発信しましょう」などと話した。
このあと、テープカットをすると、待ちかねたように周囲にいた子どもたちや、リチャードソン市長の娘さんも遊具に登り、遊び初めをした。ロングビーチ市の訪問団一行は20日に四日市市を離れる予定。