「四郷ふるさとの道ウォーキング」が10月21日、あすなろう鉄道西日野駅から歩く3キロと5キロのコースであり、110人を超す参加があった。四日市市唯一の風致地区がある四郷の街歩きを楽しみながら、途中で寺や神社に寄って地区の文化財にも親しんだ。
耐震補強などを終え、リニューアルオープンに向けて準備中の旧四郷村役場の魅力を知ってもらう狙いも込め、市が企画した。健脚、のんびりを選択できる五つのコースに分かれ、文化課職員らがポイントごとに説明もした。
この日、Cコースの約30人は、西日野駅から坂をのぼって東日野公民館へ。ここでは四郷地区に残る「東日野獅子舞」について、ビデオを見ながら保存会の人から歴史や練習についての話を聞いた。一行はそのあと、大念仏行事のある西覚寺に寄り、実際に獅子舞が演じられる神明神社も訪れた。
健脚コースを選んだ人たちは、虫送り行事などで知られる八王子町の吉田神社まで足を伸ばした。旧笹野酒造初代当主の隠居所として、文化財的価値を残す「懐石白梅」での限定ランチがオプションで選べるようになっており、参加者の多くがウォーキングとランチの両方を楽しんだという。