JAみえきた(生川秀治・代表理事組合長)は、通常より利回りがよく、貯金額が増えるほど、農産物を買える商品券で子ども食堂を応援する定期貯金の取り扱いを始めた。JA農産物直売所で使える商品券は最大で100万円分になり、管内の社会福祉協議会を通じて子ども食堂へ寄付するという。
「子ども食堂応援定期貯金キャンペーン」と銘打ち、11月30日まで、利用者が新たな資金で50万円以上(1000万円未満)を預けると、スーパー定期で3年ものは税引き前金利で年0.20%、5年ものは同0.40%で運用する。預け入れが総額で100億円に達した場合、11月30日を待たずに受け付けを終了する。JAみえきたによると、通常、JAのスーパー定期は3年もの、5年もの、どちらも0.002%の金利で運用しているという。
JAみえきたは、三重県が実施する「子どもの居場所」ニーズ・シーズマッチング事業に登録し、集まった貯金総額の0.01%(100億円に達した場合で100万円)に相当する共通商品券を、社会福祉協議会を通じて、管内の子ども食堂に寄付する。共通商品券は四季菜、米ひろば、いなべっこ、農産物直売所木曽岬店で使用でき、子ども食堂で地元の農産物を使ってもらえることにもつながる。JAみえきたによると、こうした試みはJAでも全国的に珍しいという。
JAみえきたは、旧三重四日市、くわな、いなべ、ながしまの4農協が2013年4月に合併して発足。今年は合併10周年で、その記念の事業でもあるという。