従業員が寄付先を選ぶ社内募金、菰野町分を贈呈、明治安田生命保険相互会社から

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【寄付金の目録を諸岡高幸町長(左)に贈呈する明治安田生命保険相互会社の城尾英紀四日市支社長=菰野町役場】

 明治安田生命保険相互会社が10月16日、従業員の寄付による「私の地元応援募金」で集まった寄付金を三重県菰野町に贈呈した。2020年から続き、町の健康づくりに役立ててもらっている。同社と町は2020年に「健康増進に関する連携協定」も結んでおり、地元開催のハーフマラソン大会に同社の従業員らがボランティアで協力するなどの関係も続いている。

 町役場でこの日開かれた贈呈式には、同社から四日市支社長の城尾英紀さん、いなべ営業所長の尾﨑高志さん、四日市支社市場統括部長の伊藤嘉邦さん、町から諸岡高幸町長、大橋裕之副町長、黒田雅啓健康福祉課長らが出席した。

 今回の寄付金額は65万4000円で、全国約4万人の同社の従業員が、故郷や今の勤務地など希望の自治体を選んで募金したうちの菰野町あての金額に、会社が一部を拠出して寄付金額にしたという。

 四日市支社長の城尾さんは「地域への恩返し、健康づくりの応援として続けさせていただいている。ご活用ください」などとあいさつした。2020年からの寄付金額は概ね右肩上がりで、町ではコロナ対策やがん検診の精度の管理や受診の勧奨などに利用しているという。

 諸岡町長は、高齢者の人口が増える今後、健康づくりは地方自治体の課題であることを説明し、「幅広く対応しないといけない課題でもあり、今後とも支援をお願いしたい」とお礼を述べた。

 同社からは、連携協定の実績なども紹介され、健康マイレージの推進と町民へのお知らせ、認知症に効果があるとされる「大人の塗り絵コンクール」、道の駅菰野での健康測定会実施などが挙げられた。