三重県四日市市の市立橋北中学校(同市高浜町)にこのほど、生徒の防災知識や技能の向上、将来的に地域で活躍する人材の育成を目的とした「防災部」が発足した。地区の防災協議会の会員らが指導者となり、小学校での防災教育の指導補助や啓発資料の作成などをしていくという。
防災部には1年生12人、2年生7人、3年生2人の計21人が入部。登録制で他の部活動との兼部もできるという。「自分たちのまちは自分たちで守る」といった自覚を持ち、防災意識の醸成などを目指して活動していく。
主な活動内容は、小学校防災教育の指導補助や地区の防災訓練などへ「中学生リーダー」として参加すること。活動内容の発表や啓発資料の作成にも力を入れていくそうだ。運営は、橋北地区の防災協議会など、地域と学校が協働で進めていく。
防災部ができたことから、地域の関係者らを招き、全校生徒が参加した結団式が10月11日、同中体育館で開かれた。部員となった21人の生徒は一人ずつ名前を呼ばれ、「はい」と力強く返事をしていた。
活動へ向け、それぞれが抱負を話した。生徒らは「自分のため、人のために動きたい」「地域の皆様と協力して、住みやすいまちにしたい」「私たちが地域を守る」などと、防災部としての決意を話していた。