4年ぶりに火炎みこし復活、菰野町の湯の山温泉で僧兵まつり

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 三重県菰野町の湯の山温泉で10月1日、「僧兵まつり」があり、4年ぶりに火炎みこしが復活した。温泉街の夜の坂道を赤く照らす火炎みこしは600キロもあるとされ、僧兵姿の担ぎ手のかけ声が夜空にこだまし、祭りの主役の帰還を印象づけた。【火炎みこしを担ぐ僧兵姿の人たち=菰野町の湯の山温泉】

 新型コロナの影響でしばらく見られなかった火炎みこしは、今年も細心の注意をと、いつもの三獄寺からではなく、涙橋を出発点にし、従来の半分ほどの行程で御在所ロープウエイ乗り場前の広場へやってきた。たくさんの人がカメラを手に取り囲んだ広場の中央を、担ぎ手たちは何度も回って雄姿を印象付けた。(大きな炎を上げて進む火炎みこし)

 みこしに先立ち、広場では僧兵太鼓、四條流庖丁式、MACK STYLE、よさこい踊りなどが特設の舞台で演技などを続け、温泉街の泊り客を含む多くの人が楽しんだ。(僧兵太鼓の演技を見る人たち)

 湯の山温泉の僧兵まつりは、織田信長を相手にしても激しく戦った三獄寺の僧兵たちの勇気や忍耐力をたたえて始まったといわれている。