四日市市在住のイモムシ画家・桃山鈴子さんの原画展「桃山鈴子の世界~もしもしイモムシ」が9月27日から、四日市市立図書館(同市久保田)の2階展示コーナーと1階児童室で始まった。点描で描かれたイモムシやチョウの原画28点や、桃山さん自身が子どもの頃よく読んでいた本など、作品と作家の魅力を見ることが出来る。11月26日まで。【展示された作品を前に笑顔の桃山さん=四日市市久保田】
東京都出身の桃山さんは幼少期をニューヨーク郊外で過ごした。昆虫学の授業で顕微鏡を使った観察スケッチを学んだことが絵画表現の原点。顕微鏡や拡大鏡を使って細部まで表現した絵は繊細。飼育、観察をしながら作画する制作スタイルだ。モンシロチョウやナミアゲハを観察し、ふ化や蛹化、羽化の様子を描いた絵本「へんしん―すがたをかえるイモムシ」(2022年、福音館書店)が好評となっている。また、今年、スロバキアで開かれる「ブラチスラバ世界絵本コンクール」の日本代表にも桃山さんの作品が選ばれている。
作品は、子どもの目線でも見やすいように低い位置に展示され、虫眼鏡で見ることもできる。桃山さんにとって、大好きな本がたくさんある大好きな図書館で展示ができることがとてもうれしいそうで、「原画を見て気になるイモムシがいたら、図書館で図鑑を見たり、楽しんでほしい」と話していた。
開場時間は午前9時半から午後5時。月曜と第2、4火曜は休館。問い合わせは同館TEL059-352-5108へ。