「泣いてもOK!動いてもOK!途中で入退場もOK!」――。サクソフォン奏者の淺井愛美さんと宮﨑愛理さん、エレクトーン奏者の坂口真由さんの3人が企画する「0歳からのコンサート」が10月1日(日)、四日市市海山道町の三浜文化会館1階創作スペースで開催される。3人は、「肩の力を抜いて、生演奏で楽しいひとときを過ごしませんか?」と呼び掛けている。【来場を呼び掛ける(左から)淺井さん、坂口さん、宮﨑さん=宮﨑さん提供】
「職業柄、自分の子どもに生演奏に触れてほしいという強い思いがありましたが、実際演奏会に連れて行くとなると泣いてしまったりじっとしていられないんじゃないかという不安な気持ちがありました。そこで自分で保護者の方々もリラックスして楽しめるようなコンサートを企画しようと、同じ一児の母であり、共演経験のあるサクソフォン奏者の宮﨑さんを誘いました」と話すのは、愛知県岡崎市出身で現在、フリー奏者として東海地方を中心にソロ、室内楽、吹奏楽と多方面で活動する傍ら、後進の指導も積極的に行っている淺井さん。
宮﨑さんは、鈴鹿市出身。島村楽器で講師を勤めながら県内の中学・高校を中心に吹奏楽部の指導に力を注いでいる他、高校吹奏楽部の定期演奏会でソリストを務める等、愛知・三重を中心に演奏活動をしている。「ピアニストをどなたに、と考えた時、真っ先に思い浮かんだのが同じ三重県出身のエレクトーン奏者の坂口さんでした。サックスとエレクトーンという珍しい組み合わせにしたら更に面白くなるはずだと」。
四日市市出身でエレクトーンを4歳から始め、現在ヤマハ音楽教室システム講師を務める坂口さんは、ソロ演奏や様々な編成のアンサンブルで三重県を中心に自主ライブ、ブライダルオルガニスト、イベントやBGMの演奏などの活動をしている。「母校の四日市商業高校での吹奏楽部の活動で得た管楽器や打楽器の知識もエレクトーンの演奏に活かして、音を表現しています。サクソフォンとエレクトーンの組み合わせだからこそ奏でることのできる豪華なサウンドを聴いていただきたいです」。
【練習に励む(左から)淺井さん、宮﨑さん、坂口さん=宮﨑さん提供】
今回はこの3人での初の演奏会。サクソフォン奏者の淺井さんと宮﨑さんが自身に縁のある地域での開催を目指し、まずは宮﨑さんが中学高校の6年間サックス漬けの日々を過ごした三重県が候補に。「心の拠り所でもあり、初心に返らせてくれる地元に何か貢献したくて」と宮﨑さん。会場の三浜文化会館は、授乳室やオムツ替えスペース等の環境も充実していることも決め手になったそうだ。
ユニット名は今後ゆっくり決めようと思っているという3人、コンサートでは子どもから大人まで楽しめる聴きなじみのあるクラシックや、ディズニーの名曲などを披露する。「赤ちゃんの頃から音楽に触れさせたいという保護者の方々はたくさんいらっしゃると思います。生演奏ならではの音楽の魅力にぜひ触れてください」。
開演は午後2時。予約制で入場料は、大人1500円、小中学生500円、未就学児無料。二次元バーコードを読み取り、申し込みフォームから予約するか、saxophonist.a.m@gmail.comへメールで申し込む。チケットレスで、料金は当日受付で支払う。問い合わせはTEL080・6954・6210(宮﨑さん)へ。