「子どもと図書館に行くのなら」のアイデアいっぱい、四日市の新図書館ワークショップで母親らが意見

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 三重県四日市市の新図書館をどんな施設にしたいか、市民らから意見をもらおうと、「新図書館ワークショップ」が9月12日、市文化会館で開かれた。ワークショップは3回目で、今回は特に子育て中の人たちを募集し、「子どもと一緒に図書館に行ったら」の目線で考えてもらった。【新図書館の各階のイメージをふくらませる参加者たち=四日市市安島2丁目】

 市立図書館の主催で、会場には市内在住、在勤で男性を含む15人が参加。4つのグループに分かれ、事務局側から提示された仮の構想図を参考に意見を出し合い、最後に、グループごとに発表した。(意見をメモにして出していく参加者たち)

 「子ども連れのお母さんがリフレッシュできる場所に」。子どもが声を出しても、少しくらい騒いでも大丈夫な館内を求める声はほぼ共通していた。新図書館は近鉄四日市駅東の旧スターアイランド跡地にできるビルに入るため、駐車場から濡れずに入れる工夫や、ドライブスルー方式で本を返却できたり、それぞれの地域の市民センターでも返却できたりすることを望む意見もあった。

 このほか、予約なしでも利用できる託児サービス、ロッカールーム、ベビーカーで入っても余裕のあるスペース、子どもたちが行きたくなるようにガチャガチャやおもちゃのコーナーを設けるなど、次々に夢のある意見が飛び出した。中高生の利用に関して、学校に行きづらい人も安心して利用できる、ひとりで静かにいられる仕切りや個室があってもいいといった提案もあった。

 新図書館については、市が今年度中に基本設計をつくる計画で進んでおり、ワークショップでの意見はその参考にもされる。