ビレッジハウス、三重県内で最大のリノベーションを笹川団地で始動、9日まで現地で内覧会も開催中

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 国内最大級の賃貸住宅サービス会社「ビレッジハウス・マネジメント(ビレッジハウス)」が、三重県四日市市の笹川団地で県内最大のリノベーションによる住宅提供を開始し、9月7日、現地での内覧会を始めた。親会社が独立行政法人都市再生機構(UR)から一括取得した61棟1726戸を管理し、このうち、空室になっている600余戸から順に手を入れ、社宅用や個人客用に提供する。内覧会は9日まで。【モデルルームとして見学できる3DKタイプの部屋の一部=四日市市笹川8丁目】

 今回、同社が手がける「ビレッジハウス笹川」は、四日市市笹川6、8、9丁目にある築約50年の61棟1726戸で、このうち空室になっている600余戸から順にリノベーションする。ビレッジハウスにとっても全国的にも大きな規模のリノベーションになるといい、今回、その第一弾として35戸について現地内覧会を開いた。

 内覧できるモデルルームは3Kタイプと3DKタイプで、前者は社宅など、後者は個人客用を想定しているという。2DK(38.16㎡~43.46㎡)を3万円~4万1000円など、2DKから4DKの物件を低賃料で提供できるという。月1000円ごとの追加で、エアコン、ガスコンロ、温水洗浄便座なども設置できるオプションもあるという。(子どものいる家族も想定した室内、寝室)

 「ビレッジハウス笹川」は総敷地面積15万㎡。ペット可の戸数も増やす計画で、敷地内にドッグランを設置する計画もあるという。公園、スーパー、コンビニ、郵便局などがすでにそろい、保育所、学校、病院も近くにあり、バス停もある。専属の管理人をそろえ、ポルトガル語が話せる在日ブラジル人の管理人が常駐するなど、外国人労働者の住まい探しにも応えられるようにするという。(笹川団地はもともと規模が大きく、すでに多くの施設がある)

 見学希望者は、郵便局隣の団地管理事務所へ。12棟と13棟のそれぞれ106号室がモデルルームになっている。個人客を対象にした内覧会は10月にも開く予定だという。

 ビレッジハウスは東京都港区に本社をもつ会社で、もともとは、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が雇用促進住宅を民間に売却した際に、投資会社のフォートレス・インベストメント・グループが一括取得し、その管理を任されてリノベーション、賃貸住宅として提供しているという。全国で1061物件、10万戸以上を運営している。住宅を建て替えるのではなく、既存の建物を有効に活用することで低賃料を実現できるという。