四日市市消防団は、マスコットキャラクター「ユーリー」をモチーフにしたデザインなどのLINEスタンプを、先月16日に開かれた「四日市市消防団消防操法競技大会」の開催にあわせ配信を開始した。表現豊かなデザインが好評となっている。【現在配信中のLINEスタンプの一覧を手にする神田さん=四日市市西新地の市消防本部】
LINEスタンプのイラスト作成を手掛けたのは大矢知分団で活動する保育士の神田亜弥乃さん(37)。消防団の広報部員でもあり、絵を描くことが好きで、消防団の広報活動に役立てばと、これまでにも動画作成などもしてきた。LINEスタンプは、今年2月ごろに「より多くの人に消防団を身近に感じてほしい」という案が会議で出た際に、作成が決まったという。
神田さんはタブレット端末で、イラスト作成用のアプリを使い、デザイン案を作っていった。また、文字の置き方などはスマートフォンも駆使し、伝えやすさ、使いやすさなども考慮した。広報部員の中で案を出し合ったそうで、四日市市の鳥「ゆりかもめ」をモチーフにした「ユーリー」が様々な表情をし「おねがーい」「行くよ~」など、ポーズやセリフも表情豊か。2016年に四日市市消防団の広報を担うべく誕生した「ユーリー」が可愛い、かっこいいなど様々な表情をみせ、その種類は40種。神田さんは好きな漫画や、漫画家が執筆した「漫画を描くコツ」などの本を読んで参考にし、デザインや字体を工夫した。市の花である「サルビア」を見つめ「うっとり」しているスタンプもあり、四日市らしさを表すものもある。
配信開始は総合防災拠点(同市寺方町)で開かれた「四日市市消防団消防操法競技大会」の開催に合わせた。当日、会場で配られたチラシやうちわに二次元コードを記載し、配信の開始をPRしたそうだ。
団員同士の連絡にも好評で、早くも第2弾の構想もあるという。今回は「おはよう」「そやな」など特に親しみやすさにこだわったが、次回は「おはようございます」「かしこまりました」など言葉づかいをかえたバージョンを考えているという。
「いろんな人に消防団の活動を知ってもらい、身近に感じていただけるきっかけになれば」と神田さんは話していた。スタンプは下記の二次元バーコードへ。