「世界チャンピオンになって五輪決めたい」、レスリングの藤波朱理選手が四日市で決意語る

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 セルビア・ベオグラードで9月に開催される「2023年レスリング世界選手権大会」に出場する三重県四日市市出身の藤波朱理選手(19)が7月31日、森智広市長を表敬訪問し、決意を語った。この大会でメダルを獲得すればパリ五輪の出場権を得るが、「世界チャンピオンになって、その結果として出場権を得たい」と話した。【世界大会へ臨む藤波朱理選手(中央左)と父でコーチの俊一さん(同右)=四日市市役所】

 藤波選手は西朝明中学、いなべ総合学園高校での活躍を経て、現在は日本体育大学の2年生。父で同大学コーチの俊一さんと市役所を訪れた。森市長や谷口周司副議長に迎えられ、藤波さんは「ずっと夢はオリンピックで優勝することでした。けがをしないように練習していきたい。五輪出場枠を取りに行くというよりも、しっかり世界チャンピオンになって、その結果として五輪出場も決めたい」と決意を述べた。(森智広市長ら激励され、笑顔を見せる藤波朱理選手)

 藤波選手は、6月の「明治杯 令和5年度全日本選抜レスリング選手権大会」で優勝し、世界大会への出場権を得た。全日本では初戦の相手が強敵の志土地真優選手で、「久しぶりに緊張しましたが、勝ったことで流れに乗ることができたと思います」と振り返った。

 久しぶりの故郷では、地元の友人と花火大会にも行き、お母さんとも話ができて、リラックスできたという。藤波選手は現在、公式戦の連勝記録を122に伸ばしている。「海外の選手は力で攻めてくるなど日本とはリズムが違うので、それに対応できる練習をしていきたい」と話していた。