全国で頻発する強盗事件や特殊詐欺の実行犯を募集する、いわゆる「闇バイト」への注意を促そうと、7月12日、三重県警などが四日市、津、伊勢の3市で合同の広報啓発活動をした。夏休みが近い若者をメーンに、啓発チラシを折り込んだ計約1500個のポケットティッシュを配り、誘いに乗らないよう呼びかけた。【「闇バイト」への注意を呼びかける警察官ら=四日市市諏訪栄町】
県警生活安全部サイバー犯罪対策課、生活安全企画課、少年課、四日市南署、津署、伊勢署が合同で実施し、ボランティアらが応援した。四日市市では近鉄四日市駅北側の「ふれあいモール」に警察官のほか、明治安田生命保険相互会社四日市支社の社員4人が社会貢献活動の一環として参加、計12人で手分けして約500個の啓発ティッシュなどを配った。四日市南署は特殊詐欺の被害防止を呼びかける啓発チラシなども配った。(「闇バイト」に注意を求めるチラシを折り込んだティッシュペーパーが配られた)
「闇バイト」はSNSなどで「短時間で高収入が得られる」などと誘い、特殊詐欺の受け子や出し子、強盗の実行犯をさせようとする。事件にかかわって逮捕されれば使い捨てで、詐欺罪なら10年以下の懲役、強盗罪なら5年以上の有期懲役に処せられる。いったん誘いに乗ってしまうと、個人情報などを利用して脅されるなど、やめられない状況に追い込まれるという。