新日本フィル29市町巡回事業  弦楽四重奏をアジア展開催中の四日市市文化会館と泗翠庵で

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 今年度、四日市市内で開催中の行政機関や文化施設等と連携しアートの社会的効用を活用する企画「新日本フィルハーモニー交響楽団29市町巡回事業 in四日市」(三重県文化会館・四日市市文化会館共催)。2クールの弦楽四重奏が、7月28日(金)に同市安島の文化会館展示棟、29日(土)に鵜の森公園にある茶室泗翠庵で開かれる。事前申し込み・抽選制で、それぞれの施設の入館料等が必要。7月19日(水)締切。【28日の会場「うるおうアジア展」コンサート会場となるギャラリー=四日市市安島で】

7月28日(金)
四日市市市文化会館 展示棟ギャラリーコンサート
午後6時開演、無料(アジア展入館料550円が必要、コンサート入場時に展覧会の半券を提示)
定員50人(事前申し込み・抽選)7月19日(水)まで。

7月29日(土)
四日市市茶室 泗翠庵コンサート
午後3時開演、無料(お茶代500円が必要、コンサート入場時に呈茶券を提示)
定員40人(事前申し込み・抽選)7月19日(水)まで。

【泗翠庵=三重県文化会館提供】

 ギャラリーコンサートが開かれるのは、9月3日(日)まで開催中の「うるおうアジア-近代アジアの芸術、その多様性-」展のロビー。中国やインドなど15の国と地域の近代作品を中心に70点が展示され、異国情緒あふれる空間。美術作品で目をうるおした後に、演奏を楽しむことができる。担当者は「アジアの魅力と音楽を重ね合わせて楽しんでほしい」と話す。

 一方、泗翠庵コンサートでは、盛夏の庭を眺め、椅子席でお菓子と抹茶を味わった後、演奏を楽しめる。「茶室に興味のある方はこの機会にぜひ」。両コンサート共に、同楽団のレパートリーの中から厳選した有名クラシック音楽や現代の作曲家の曲が披露される。

【1クール四日市港ポートビル「うみてらす14」コンサートの様子(撮影・松原豊さん)=三重県文化会館提供】 

 6月にあった同事業1クール、四日市港ポートビル「うみてらす14」コンサートでは、抽選の椅子席に、多数の応募があり、当日は立ち見も含めて185人が訪れ大盛況だったという。アンケートには、「ポピュラーな曲からクラシックまで、多彩な曲目で子どもから年配まで、楽しく親しみやすかった」、「金管の音をこんなに間近に聴けて、とても感動した」等の声が寄せられているそうだ。
 
 3クールは、9月1日(金)にすわ公園交流館でまちなかコンサート(事前申し込み・抽選)が、同2日(土)に市文化会館第2ホールでフィナーレコンサート(チケット料金1,000円)が開かれることになっている。担当者は、「高水準の演奏を体感していただきたい」と呼び掛けている。
 申し込み・問い合わせは、三重県文化会館ホームページ( https://www.center-mie.or.jp/bunka/invite)、TEL059・233・1122、または 四日市市文化会館TEL059・354・4501へ。