三重県の四日市市議会が、よりよい議会活動について自ら考える議会改革検討会議を設け、議論している。7月4日は2回目の会議があり、市民向けに開いている議会報告会のあり方や開催方法などを検討した。現在、調査研究のテーマとして約10項目が挙がっており、優先順位を決めながら結論を出していくという。【報告会のあり方などを話し合った議員たち=四日市市議会委員会室】
この日は、年4回開いている議会報告会や、参加者との意見交換にも重きを置いた「シティ・ミーティング」、さらに、これを出前方式にして高校などで若者らと意見を交わした「ワイ!ワイ!GIKAI」について話し合った。
検討会議のメンバーは何らかの改善が必要との意見で一致。決算、予算が大きなテーマになる8月議会と2月議会を受けた報告会と、6月、11月の議会を受けた報告会では内容に違いがあっていいのではとの意見が多かった。
出前方式の「ワイ!ワイ!GIKAI」では、高校生の若い意見も多く、学校だけでなく団体や業界などに対象に広げていくことが提案された。行きかう人が立ち寄って聞くことができるよう、ショッピングセンターでの開催を求める意見があった一方で、「通りすがりの人はすぐにその場を離れてしまう」との意見もあった。開催方法では様々な意見が交わされた。
この日、会派からは市議会BCP(事業継続計画)の検証や具体的な訓練の手法の検討、議員の政策課題解決を補佐する議会事務局の力を強めるため、議会局に移行することを検討、などの4案が提出され、調査研究のテーマが約10項目になった。そのうえで、検討会議の議論の順番としては①議会報告会など②広報公聴機能の拡充③議会BCP④市議会モニター鮮度⑤議会アドバイザー制度、などから進めていくことになった。