三重県四日市市の茶室「泗翠庵」で7月2日、「ゆかた茶会」が開かれた。ゆかた姿で気軽にお茶に親しんでもらおうと、2年ごとに開き、今回は9回目。クラブ活動などで茶を習っている幼稚園児から高校生までの子ども約20人がおもてなしを担当し、午前、午後で約300人が来場した。【子どもたちが立派におもてなしをした「ゆかた茶会」=四日市市鵜の森1丁目】
遠州流茶道撫子会が主催し、四日市市、鈴鹿市、いなべ市、菰野町、川越町などが後援、岡田文化財団が助成した。撫子会は、茶道を通して子どもたちへ日本文化のよさを伝え、季節の美しさに気づき、礼儀や思いやりを大切にする心を育てたいと活動しているという。
茶室には1回25人前後が入り、実行委員会の今村宗合さんが「クラブ活動で学んできた子どものなかには初めての経験の子もいますが、ごゆっくりお過ごしください」とあいさつ。その後は進行を子どもたちにバトンタッチし、子どもたちが菓子や茶を運び、しっかりとあいさつなどもできていた。
この日のテーマは「夏の訪れ」。涼しげな見た目の菓子は「清流」で、床の間の掛け軸は鵜飼がテーマの「船鳥の図」。生け花はムクゲ、ネムノキ、ハンゲショウ、ヒオウギ、ミズヒキをあしらったという。