日永つんつくおどり、久しぶりにみんなで踊る、四日市市の両聖寺で

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 三重県四日市市の無形民俗文化財に指定されている「日永つんつくおどり」を楽しむ会が6月10日夕、同市日永3丁目の両聖寺境内で開かれた。400年余の歴史があるとされ、地域では盆踊りのようにして親しまれてきた。コロナ禍を過ぎて、4年ぶりにみんなで踊る機会になったという。【輪をつくって踊る保存会や地域の人たち=四日市市日永3丁目】

 雨の心配がいらない空になり、午後4時の開始時刻には100人を超す人たちが集まった。新調したやぐらを中心に据え、日永つんつくおどり保存会(伊藤邦英会長)がリードを取って、50人余が輪をつくった。伝統的な「正調日永つんつくおどり」のほか、現代ふうのアレンジの「つんつくめでたや音頭」や、盆踊りでなじみのある「炭坑節」「河内音頭」などを含めた12曲を用意した。

 保存会の人たちは和装や法被姿で、普段着のままの地域の家族らが輪の中に入り、みんなで手をつないで大きな輪をつくったりして、息の合った動きになった。

 伊藤会長によると、400年祭を開こうとした2020年に新型コロナの感染拡大で中止になり、それ以来のみんなで踊れる機会になったという。かつては旧東海道をいっぱいにして踊られたというが、交通事情などもあり、最近は学校の校庭や寺の境内で踊られているという。

 日永つんつくおどりは、田畑が洪水で流されないように、三重北部を治めていた織田信長の重臣、滝川一益が天白川の堤防を築いた時の地固め、地つきの歌や動作が起源になったなどの伝承があるという。

 保存会は、毎月第一日曜日の午前10時30分から日永地区市民センターで踊りを習う「つんつく教室」を参加無料で開いている。(和装で踊る保存会のみなさん)

 

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