「Yokkaichi Teen’s Music Fes 2023」初のプレイベントにぎわう 9月開催の本選出場者募集中

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 毎年9月に、四日市市文化会館第2ホールで開催する10代ミュージシャンの祭典「Yokkaichi Teen’s Music Fes 2023」(YTMF)が、6月4日に鵜の森のライブハウス「CLUB CHAOS」で初のプレイベントを開き、同フェス出場経験者等4組が、音楽ライブを繰り広げた。【リハーサルで音合わせするQ-Den Romanceさん=四日市市鵜の森】

 2017年に始まった同フェス過去5回の出場者と交流し、これまでの思い出を出演者、観客、スタッフらで振り返ろうと学生を中心に構成する実行委が企画。当日はオンライン配信も行われ、約30人の来場者とともに視聴者も若者たちの演奏を楽しんだ。

 2018年に、バンドで本選出場した今岡壱心さん(21)の弾き語りでスタート。「ちっちゃな革命」「傘をさして」等4曲のオリジナル曲を披露した。「傘をさして」は、コロナ禍が終わりそうな気配の頃に制作した楽曲で、今岡さんは「ようやくこの曲が気持ちよく歌える時がきた」と語った。

 2番手は初の本選出場時、今岡さんとバンドを組んでいたQ-Den Romanceさん(名古屋文理大学3年)。パソコンの打ち込み音源を駆使し、自らはギターとキーボードを弾き語るスタイルで、80年代を思わせるサウンドの「Home town」等4曲のオリジナル曲を展開。「音響や照明がしっかりしているライブハウスで演奏できてうれしい」と笑顔を見せた。

 ギター弾き語りのMAYUさん(名古屋ビジュアルアーツ2年)は、昨年の本選出場者。今回はMrs. GREEN APPLEの「Soranji」や上野大樹さんの「て」等4曲を「辛い時に寄り沿う感じの曲」と選曲し、カバー。「落ちこんでいる人に届けたい」と話した。

 ラストを飾ったのは、県立白子高校軽音楽部に所属する3年生5人が結成したTHE ORAL CIGARETTESのコピーバンド「N/A!?」。昨年本選出場の切符を手に入れながら、新型コロナの影響で出場辞退となった苦い経験を持つが、現バンドでは昨年12月から地道に練習を重ねてきており、意欲十分。ライブでは「カンタンナコト」等、激しいロックサウンドの3曲を息ぴったりで演奏した。演奏後、「今年の本選では優勝を目指します」とメンバーらが目標を語ると、客席からは「がんばれー」と声援が飛んだ。

【本番でパフォーマンスする「N/A!?」】

 後藤伸基実行委員長は、「転換で手こずったりもしたが、たくさんの方の協力で成功できた。本選は昨年を超える盛り上がりにしたい」と話し、出場者の応募を呼び掛けた。

 予選動画審査で選ばれた10組による本選は9月10日(日)。締め切りは7月16日(日)で、応募資格は本選開催日に10歳から19歳で保護者の同意がある人。演奏形態、ジャンルは問わない。プロフィール、演奏動画1曲、写真2種類を公式LINEに送る。また、学生MCや、スタッフも募集している。問い合わせは、公式ホームページ(https://yokkaichiteensmusicfes.jimdofree.com/)やツイッター、四日市市文化会館TEL059・354・4501へ。

【音響、照明も学生スタッフが担当している】