良質の小麦粉を使い添加物を一切加えない「金魚印大矢知手延麺」を手づくりする渡辺手延製麺所(四日市市川北)は、ネット販売や地場産品とのコラボで多くのファンを掴んでいる。【商品を説明する渡邊さん=四日市市川北】
創業は1955年。現在は創業者の長男の渡邉茂さん(65)と双子の弟の明さん(65)、茂さんの妻・美千代さん(61)が伝統の味を守る。生地に食用油を塗ってよりをかけながら、引き延ばしと熟成を繰り返す手延べ麺は、滑らかさとこしの強さが魅力だ。
30年ほど前からネット販売を開始。県外に住む四日市出身の人が、ネットで購入し「変わらない美味しさを感じ、毎年少ない年金でそうめんを買って送ってくれた亡き両親の思いを感じた」とメッセージをくれたことも。故郷を離れた人が地元の味に愛着を持ってくれたことが嬉しかったそうだ。
2010年、地元・九鬼産業の太白ごま油を使った冷麦を開発し人気商品になった。ゴールデンウイークに四日市内の高校の生徒が、同製麺所のひやむぎを使い、餃子を作り、市内のホテルの地産地消をテーマにしたイベントで提供。今月末には和牛レストラン「嘉喜屋」との(同市三栄町)コラボ企画として、萬古焼の器を使った限定パスタコースも提供する。業種や世代を超えた取り組みに力を入れる美千代さんは「色々な人とつながり、美味しいものや地元の名産品を知ってもらえたら」と語った。
【うどんの胡麻ダレ】
材料 白ごま50g、練りごま(無しでも可)小さじ1、砂糖小さじ1、麺つゆ(3倍濃縮)90ml、水90ml
①ごまをする。またはすりごまを使う。する場合は油が出るまでよくすり潰す。
②擦ったごまに練りごまと砂糖を混ぜ良くなじませる。
③麺つゆと水を入れてよく混ぜる
【豆乳うどんダレ】
材料 豆乳100ml、だし汁100ml、白だし大さじ2、練りごま小さじ1
①材料全てを混ぜる。