「今年はお祝い」過去最大規模へ、四日市ジャズフェスティバル10回目の開催を発表

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 四日市を音楽であふれる街にと続いてきた四日市ジャズフェスティバルは今年で10回目。実行委員会が6月1日、開催概要を発表した。10月21日、22日の2日間の開催で、ゲストミュージシャン10組、一般公募出演者121組を予定。21日に6会場、22日に20会場を設ける計画で、出演者数も会場数も過去最大の規模になる。【10歳の誕生日ケーキが印象的な今年のポスターを手にする柳川平和さん(左)ら実行委員会のメンバー=四日市市諏訪町】

 今年は初めて、四日市みなとまちづくり協議会主催の「BAURAミーティング」とのコラボ会場を設ける。納屋防災緑地と稲葉翁記念公園の2会場を想定している。また、中学生、高校生ら若い世代が中心になって運営する「ティーンズ会場」も準備中だという。

 四日市ジャズフェスティバルは2012年10月に初回を開催。大雨だったが、7000人が生演奏を楽しみ、実行委員たちを感激させた。1回限りで終わる予定だったが、文化会館や市役所などには継続を求めるメールや電話が多数寄せられ、毎年の行事に。コロナ禍の2020年、2021年は開催を見送ったが、2022年は出演者数を絞ったにもかかわらず、最盛期とほぼ同じの2万8000人が会場に来てくれたという(2022年10月のステージの模様)。

 初回から実行委員長を務めてきた柳川平和さん(71)は、「10歳の誕生日をたくさんの出演者の演奏でお祝いしてほしい」と話す。今年のポスターは三重県出身のイラストレーター、ヒロミチイトさんが描いたもので、誕生日ケーキが印象的なデザイン。柳川さんは「これからは、もっと若い世代に運営してもらって、20回も30 回も続く企画になってほしい」と話した。柳川さんは今回で実行委員長を降り、副実行委員長の清水浩之さんに引き継ぐという。

 フェスの出演者を6月1日から7月20日まで募集する。プロ、アマ、演奏形態、ジャンルは問わないが、1回のステージで40分間の演奏(MC含む)ができることが求められる。四日市ジャズフェスティバルの公式ホームページから参加申込書などをダウンロードし、動画や音源を送信する。必ず、ホームページで確認して申し込んでほしいという。送付資料をもとに審査をし、8月中旬に出演者を発表する。

 出演者以外に、ボランティアスタッフも募集する。当日、前後など3時間以上参加できることが参加資格で、年齢不問だが、未成年の場合は保護者の同意書が必要になる。