近鉄四日市駅とJR四日市駅を結ぶ中央通りの再編を進めている三重県四日市市は、関係者の意見を採り入れて調整してきた「『ニワミチよっかいち』中央通り再編基本計画」を最終的にとりまとめ、市のホームページなどで公表した。国道1号からJR駅にかけての区間では、Park-PFI制度による官民連携での利活用を考えており、参加意向のある事業者を対象にしたアンケート調査を6月23日まで実施する。【あらたなイメージ図などで中央通り再編について説明する森智広市長=四日市市役所】
基本計画づくりでは、2020年6月から中央通り再編関係者調整会議を開いており、今年3月の会議でほぼまとまり、新しいバスターミナルの雨除けの大屋根(シェルター)を設け、「スムース横断歩道」の導入などを決めたが、さらに幾つかの要望があり、最終的な調整をしていた。
今回の基本計画公表に合わせ、市はあたらしい計画のイメージ図も発表、JR四日市駅から国道1号方面を望む歩行者空間や、大屋根を備えた新バスターミナルの姿が想像しやすい形で示された。(円形デッキから新バスターミナル方向を見たイメージ図)
市は、国道1号からJR四日市駅までの区間では、店やスケートボードパークなどを配置した実験をしてきたが、これらの利活用を本格的に調整していくため、都市公園において飲食店、売店などの収益施設の設置や管理を行う民間事業者を公募で選定するPark-PFI(公募設置管理制度)で進めようとしている。
5月31日から実施しているアンケートは、参加意欲のある事業者を見つける意味もあり、積極的な参加を呼びかけている。アンケート調査終了後、サウンディング調査(民間事業者と市の意見交換による調査)を実施し、事業者公募についての本格的な検討を進める。アンケートのリンクやQRコードは市のホームページに掲載されているという。(JR四日市駅から国道1号方向を見たイメージ図。中央通り右側に広い歩行者空間をつくる)