市民がもっと四日市港に親しみ、港地区の将来のまちづくりに思いを寄せてほしいと、5月28日、「2023 BAURA DAY ~運河でSUP・カヌー体験&BAURAで遊ぼう~ 」が開かれた。7月まで4回開催の催しの初日で、参加者はSUPを漕ぎながらの水上散策で港の風景を楽しんだ。【SUPで四日市港の風景を楽しむ参加者ら=四日市市中納屋町付近】
四日市みなとまちづくり協議会(会長・小川謙四日市商工会議所会頭)が、港のまちづくりを考える定期イベントとして企画した。SUPは「スタンドアップパドルボード」のことで、ボードに乗ってパドルで進む。
散策コースは、今ではプレジャーボートの出入りに使うくらいになった運河。かつて四日市の旧港が交易でにぎわったころは、荷物を市内に運ぶことに使われたという。運河には橋が架かっていたり、両脇に倉庫などの建物があったりして、変化に富んでいる。参加者は、陸上とは異なる往復約1.5キロの景観を楽しんだ。
安全も考慮し、1回5人までとしており、この日は3回の体験に11人が申し込んだという。小学生や市外からの参加者もいた。
SUP・カヌー体験の申し込みは終了しているが、「2023 BAURA DAY」は6月4日、11日、7月2日にも開催される。隣の納屋防災緑地では、予約がなくても参加できる「BAURAで遊ぼう」を同時に開催している(7月2日のみ休止の予定)。ここではバドミントン、大繩、フリスビー、サッカーボール、バレーボール、シャボン玉、竹馬、大玉などの遊具が無料で借りられる。
BAURAは、1473年の文献に「四日市庭浦(ばうら)」の記述があることから、みなとまちづくりの将来像のコンセプト名になっているという。なお、BAURAの企画は秋の9、10月にも開催する予定だという(水上から見る四日市港はいつもと違う風景)。