「夢授業」でありのままの自分CM 四日市市出身の映像ディレクター・シャンソンさん講師に 第一学院高等学校四日市キャンパス 

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 第一学院高等学校四日市キャンパス(四日市市鵜の森)は様々な職業の人を外部講師として招き、生徒に将来について考える機会にしてもらう「夢授業」に取り組んでいる。四日市出身で、東京のテレビ局で番組制作に携わってきた映像ディレクター・シャンソンさんによる夢授業が5月23日、同校の2、3限に行われ、約20人が熱心に話を聞き、動画作成にも挑戦した。【自身の経歴や仕事への思いについて話すシャンソンさん=四日市市鵜の森】

 はじめに、シャンソンさんが自身が現在、手掛けている企画や制作に携わったテレビ番組などを紹介しながら、仕事の内容について説明。東京にあるテレビ番組の制作会社につくまでのターニングポイントなどについても話した。生徒らは真剣な眼差しで聞き入るも、シャンソンさんのユーモアを交えた話に、時折、笑いが起こることもあった。

 友人の話が後押ししたことや、自身の夢を周囲に話したエピソードも紹介。「仲間から生まれるチャンス」や「口にすると叶う夢」などのメッセージが、モニターに映し出されると、それを見て深くうなづく生徒もいた。

「自分CM」の作成に挑戦 作品披露で教室内に拍手

 授業では、動画編集アプリ「CapCut」を利用して、それぞれのスマホやタブレットでの動画作成に挑戦。テーマは「ありのままの自分」。シャンソンさんが自己紹介の動画を見せながら、作り方のコツや操作のノウハウを説明した。「15秒以内」「ヨコ動画」などルールを踏まえ、まずはシナリオ作成をした生徒ら。原稿を書くために配られた紙を手に、「時間がないかも」や「推しのことに決めた」など、友人同士で話をしながら、作業を進めていった。

 「これはかわいい」「やっぱりこれにする」などと、楽しみながら自身のスマートフォンに保存された画像や動画を探し、「自分CM」を作り上げていった生徒ら。制限時間が60分と決められた中で、サークルやアルバイト、将来の夢、好きな芸能人などをテーマにした動画を仕上げた。最後に、モニターで皆の前で、完成した動画を披露した生徒も。「恥ずかしいです」と言いながらも、終了後には「すごい」「めっちゃええやん」などの反応や拍手が沸き起こり、うれしそうに「ありがとう」と応えていた。

 授業を終えた女子生徒2人は「授業が楽しみでした」と笑顔。「人と人とのつながりを大切にしたいと感じた」、「まだ夢は決まっていないけど、回り道をしながらでも、自分のやりたいことを見つけて夢にたどりつけたら」と、作成した動画を保存したスマートフォンを手に、授業を振り返っていた。