四日市市内でロケが行われた岡田准一主演の映画「最後まで行く」が、109シネマズ四日市(同市安島)などで5月19日から公開される。コロナ禍で撮影が延期になるなどしたが、道路を封鎖する大掛かりなロケを敢行。見どころ満載の映画だ。【日曜日の午前中に道路封鎖をして撮影された三滝通りの様子(画像は全てよっかいちフィルムコミッション提供)】
「最後まで行く」は2014年公開の韓国映画で、中国、フランス、フィリピンでリメイクされ、今回藤井道人監督により、日本版としてリメイクされた。日本版は陰謀に巻きこまれていく刑事・工藤を演ずる岡田さんと、工藤を追い詰める県警本部の監察官・矢崎として綾野剛さんが出演。2022年の1月から2月と、12月に同市内や桑名市、愛知、岐阜、静岡県などでロケが行われた。
物語の舞台は名古屋市と隣接した愛知県埃原市という架空の市。規模感や位置関係は四日市市を参考として設定されている。そのためか四日市市内の撮影したシーンが他の市町より多い。制作会社からの依頼で、よっかいちフィルムコミッションがロケ地探しに協力した。
クランクインは、新名神自動車道の大きな白い橋脚が特徴的な四日市市小牧町(小牧地区コミュニティープラント前)。危篤の母のもとに、工藤が駆けつける際に車で人をはねるシーンが撮影された。劇中の重要なシーンで、道路封鎖をして雨を降らして大掛かりなカーアクションを繰り広げた。うっそうと茂る雑草が作品のイメージに合うと選ばれた場所で、ロケの直前に予定されていた除草を延期し撮影された。
パトカーに追突するシーンは、三滝通り(四日市市諏訪町)で、日曜日の午前中に道路封鎖をして撮影。ハイテククレーン撮影機器を使用し、岡田さんの表情を様々な角度から捉えた。
クランクアップは二宮メディカルクリニック(四日市市中部)。院内の雰囲気が監督のイメージ通りだったという。
トナリエ四日市(四日市市安島)前のデジタルサイネージでは岡田さんと綾野さんの四日市市民へのメッセージ動画を、6月15日まで放映している。よっかいちフィルムコミッションの落合純二さんは「劇中で四日市だと分かる場所がたくさん出てくる。どこで撮影したかスクリーンで探してほしい。映像を通じて、四日市の魅力を多くの方々に知って頂きたい」と語った。