4月下旬から始まった県立四日市商業高校の生徒と、四日市商店連合会、四日市出身で映像ディレクターのシャンソンさんがコラボして進めている、商店街の魅力を伝える動画を制作プロジェクト。「四日市商店街広報大使」にも任命された15人が5月11日、講師を務めるシャンソンさんの指導のもと、制限時間内で、スマートフォンで商店街の店を撮影し広報をする「ミッション」に挑んだ。【ミッションを完了した生徒ら=四日市市諏訪栄町】
同高の授業で、高校生による商店街活性化に関する課題研究について四日市商店連合会が支援している。今回のテーマは「逃走中ならぬ、広報中!!」。限られたエリア内で通行人を映さず、迷惑をかけないように配慮しながら、広報のための動画を撮影するという課題が与えられた。店を撮影するごとに、今後の広報用のポスターの印刷枚数を「ゲット」できるという報酬もあり、15人ははじめにシャンソンさんから説明を受け、スマートフォンの電池残量や撮影設定などを確認。始まりの合図とともに、3人ずつのチームに分かれ、ミッション完了に向け、商店街を走り回った。
店の人に「撮影してもいいですか」と許可を得て「ええよ、きれいに撮影してな」などと声を掛けられることも。スマートフォンで、話をしている自分たちを撮りながら、「このお店ですが」など、外観を撮影しながら、店の特徴を紹介。「ヨッカイチ」「ワールド」「チル」「エモい」「行ったことのあるお店」の5つのテーマが、それぞれのチームに割り当てられ、チームごとにテーマに合う店を探しながら、商店街内を走り回る姿に、通行人も注目していた。
制限時間は15分。集合場所に決められた商店街の中入道前に、走って集まってきた生徒ら。残り時間わずかで、集合場所にきたチームもあり、すでに集まっていた生徒から「はやくはやく」と言われながらも懸命に走り、笑顔で「ミッション完了」と声をそろえていた。
撮影を終えた生徒の一人は「制限時間15分と言われて、はじめは長いなあと思いましたが、あっという間でした」と話していた。