統一地方選の前半戦、三重県議会議員選挙は4月9日に投開票される。定数7に10人が立ち激戦になった四日市市選挙区も戦いは終盤を迎え、候補者の訴えの熱量も上がっている。今回は知事選がなく、初の県議選単独の投票になる。直近では投票率が下がってきている県議選だが、期日前投票は前回をやや上回っており、有権者の関心の行方も注目される。【期日前投票所で一票を投じる人たち=四日市市安島1丁目】
4月6日は近鉄四日市駅に近い商業施設「トナリエ四日市」の4階、「わくわく・ふれあい広場」に期日前投票所が開設された。前回の参院選挙で初めて開設された会場といい、地方選挙では初の開設になる。午前10時の開店を待って投票に訪れる人も数人いた。
期日前投票所は4月1日から市総合会館(諏訪町)、三重北勢健康増進センター(塩浜町)、市防災教育センター(富田2丁目)、市中消防署中央分署(曽井町)、市南消防署南部分署(大字泊村)、市北消防署北部分署(中村町)の6カ所で始まっており、この日、新規のトナリエ四日市の会場が加わった。このあと、いずれも8日まで、午前10時~午後8時に投票ができる。
市選挙管理委員会によると、県議選の投票率は2011年が54.37%、2015年が48.17%、前回の2019年が46.15%で、直近では徐々に減る傾向にある。一方、この4月1日~5日の5日間の期日前投票の投票者数は1万4581人で、2019年の前回選挙の最初の5日間の1万4298人をやや上回った。これにトナリエ四日市の新会場分が加わることになり、市選管も投票者増に期待を寄せている。
四日市市選挙区の三重県議会議員選挙公報は市内でほぼ配布されているという。候補者の主張や公約などが掲載されているが、それぞれ、イラストなどを使って印象に残るよう工夫を競っている。4月9日の投票は市内61カ所の投票所で午前7時から午後8時まで。開票は市総合体育館で午後9時半に開始される。(投票を呼びかける三重県議会議員選挙公報の表紙から)