三重県四日市市とケーブルテレビの株式会社シー・ティー・ワイ(CTY)は3月31日、都ホテル四日市などでイベント「ローカル5G×スマートシティYOKKAICHI Great Expo」を開いた。市が進める中央通り再編と歩調を合わせ、CTYは全国でも例のない公道空間でのローカル5Gの通信環境を張り巡らせていく計画。イベントでは、この通信環境がもたらす効果などを参加企業のブースや市民公園での実演などで紹介した。【約20の企業などが参加したブース会場=四日市市安島1丁目】
都ホテル四日市4階のブース展示会場では、約20の企業などが参加し、効率的な顔認証、無人自動配送ロボット、AIカメラによる検知、人流データ活用、買い物サービス、eスポーツ、中央通りのメタバースなどが紹介され、多くの来場者でにぎわった。
会場内に設けられたステージでは、ローカル5G開局式が行われ、森智広市長とCTYの渡部一貴社長がスイッチを押す演出をして祝った。三重県の一見勝之知事は来賓あいさつで「ローカル5Gがオープンな空間で活用されるのは全国でも初めてのこと。自動運転がより安全になり、デジタルサイネージの遅延がなくなるなど利便性も向上する」などと期待を寄せた。(来賓も一緒に開局の記念撮影)
開局式に先立ち、官房統括審議官(情報通信担当)の鈴木信也さんが「ローカル5Gと情報通信行政の最新動向」と題して基調講演した。携帯電話などの通信事業者が進める5Gと違い、ローカル5Gは特定の地域の目的に沿った利用ができるため、利用範囲も多彩になる。鈴木さんは全国での実践例も紹介した。すでに、世界的な研究は次の6Gへ向けて動き始めているという。(屋外の市民公園では自動運転車両の模擬走行などがあった)