認知症の人も一緒に、誰もが暮らしやすい地域をつくろうと、昨年、初めて地域開催方式で実現させた「RUN伴+四日市2022」。その報告会と次の開催「2023」へのワークショップを兼ねた会が3月18日、四日市市総合体育館の会議室であった。今年も11月に開催する方向で日程を調整中だ。【ワークショップで認知症の人の視点で考える出席者たち=四日市市日永東1丁目】
昨年の開催時に走者を出したり、支援や応援で盛り上げたりした団体などの約20人が出席し、実行委員会委員長の山内加奈江さんが「参加者への手作りの賞をつくってもらうなど、予想もしていなかった多くの応援をいただいた」と感謝を述べ、引き続きの参加を呼びかけた。(昨年の様子を映像でふりかえった)
出席者からは「多くの人が目の前で応援してくれて、認知症の人にも励みになったと思う」「昨年は間に合わなかったが、今年は走者も出し、参加賞もたくさん出して応援したい」「若年性認知症の人が、とてもいい笑顔で走っていたのが印象的だった」などの発言があった。(会場には昨年の様子の画像も張り出された)
報告会のあと、一般社団法人ボーダレスの山下佑佳里さんを講師にワークショップを開いた。認知症の人の視点で考えることを主題にした「認知症世界の歩き方」の世界を、カードを使ってゲームのような感覚で体験する「『認知症世界の歩き方』ダイアログ」を使い、出席者は、認知症の人の立場になって、どんなことに困るかなどを想像し、意見を述べ合うなどした。