文化庁の事業で日本国内の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を認定する「100年フード」にこのほど、「四日市とんてき」が認定された。イベントでの出展や、広報活動などをする一般社団法人四日市とんてき協会(小林慶太郎代表理事)の会員らが3月13日、四日市市役所を訪れ、森智広市長に認定の報告や今年11月に四日市市で開催される「東海・北陸B-1グランプリin四日市」への意気込みなどを話した。【認定証を手にする小林代表理事(右から2番目)=四日市市諏訪町】
文化庁では2回目となる今年度、応募のあった90件について審査を行い、認定基準を満たしたのは70件。 四日市とんてきは「未来の100年フード部門」で認定された。「四日市とんてき」の定義は①ソテーした厚切りの豚肉である②黒っぽい色の味の濃いソースが絡められている③にんにくが添えられている④付け合わせは千切りキャベツが主である、ということが同協会のホームページに挙げられている。
2008年に設立された同団体は、イベントへの出展や「四日市とんてきマップ」の作成などを手掛け、広報活動に力を入れてきた。様々な職業の会員で構成されている。「地道に活動してきて、このような形で認定というお墨付きをいただけてうれしい、やってきたかいがありました」と同協会の会員ら。今年11月18、19日には、四日市市の三滝通りなどを会場に「2023東海・北陸B-1グランプリ in 四日市」が開催される。
認定の知らせが届いたのは3月3日。森市長は「認定おめでとうございます。イベントへの弾みになりましたね」と笑顔で話していた。小林代表理事は「イベント開催は待っていたよという声が本当に多い。とんてきというのがご当地グルメということを知らない人もいる。四日市の魅力を発信し、B-1を知ってもらえれば」とイベントへの意欲を語っていた。
「2023東海・北陸B-1グランプリ in 四日市」のホームページ(https://b1yokkaichi.jp/holding/)へ。