四日市看護医療大学の学位記授与式(卒業式)が3月11日、都ホテル四日市であり、看護学科の卒業生106人と保護者、来賓、大学教師や職員などの約250人が出席した。コロナ禍の難しい大学生活だったが、苦労を乗り越えての卒業に、それぞれが晴れやかな表情で式に臨んだ。【名前を一人ずつ呼ばれて起立する卒業生たち=四日市市安島1丁目】
4階伊勢の間で開かれた式では、卒業生の名前が一人ずつ呼ばれてその場で起立し、柴田英治学長から学位記が授与された。柴田学長は式辞で、2年生になろうとするころに新型コロナの影響が甚大になったと振り返り、「コロナがなかったとしても、今後、みなさんが努力を怠れば成長は止まる」と、これからの努力こそが重要だと話した。(卒業生に語り掛ける柴田英治学長)
また、「マスク越しに話をしてきたみなさんは、言葉で正しく伝えることの重さがわかると思う。看護は言葉が最も大切な仕事。相手の気持ちになって伝え、汲み取る言葉を磨いてほしい」と、これからの仕事での心遣いの大切さを求めた。
卒業生を代表し、世古琳華さんが答辞を述べた。2年生のオンライン授業、3年生の実習が、十分に勉強できているのかと不安だった思いを明かし、「大学の先生らが、その条件のもとでも変わらない学業が修められるようと努力してくれました」と感謝を述べた。「ここから未来にはばたきます。多くの思い出を胸に、新しい一歩を踏み出そうと思います」と締めくくった。(卒業生を代表して答辞を読む世古琳華さん)