四日市市内22の中学校区で「こども食堂」が誕生することを目的に、「こども食堂をしたいけどノウハウがない」「どうやって人を集めたらよいか分からない」などといった人に、実際に運営している人の話を聞いてもらおうと、「四日市市内22の中学校区でこども食堂を開催するキックオフイベント」が2月19日、四日市市文化会館第3ホールで開かれた。【イベント冒頭で、こども食堂への熱い思いなどを話した実行委員会委員長の浅野さん=四日市市安島】
「子ども食堂をしたい」という人に向け、「つながり」を持つことを目的に企画。事前の申し込みで集まった様々な職業や地域で活動する人が参加した。
四日市市には12のこども食堂があるものの、人口から考えると数は足りないという。市内でこども食堂を開催する事業者らと実行委員会を立ち上げ、委員長を務めるのは同市八王子町の「Kitchen&Coffee BEE」のオーナー・浅野菜月さん。浅野さんはイベント冒頭で登壇し、「子どもたちの未来のために、明るく暮らしやすい地域のために一緒に頑張っていきましょう」などと参加者に呼び掛けた。
イベントでは、事例発表として、四日市市内で子ども食堂を運営している5人がパネリストして登壇。四日市大学の小林慶太郎副学長がファシリテーターを務め、日頃の運営時の様子を話した。質疑応答の時間もあり、参加者の交流会もあった。
会場では、家庭で眠っている食品を、こども食堂などの団体に寄付してもらおうと「フードドライブ」も受付。用意されたケースに未開封や常温保存ができるものなどが集まっていた。