三重県の四日市南警察署が2月14日、バレンタインデーに合わせ、特殊詐欺被害、交通事故、自転車盗難、それぞれの防止を呼びかけた。市内のスーパーで買い物客にチラシなどと共にチョコレートを入れた啓発用の袋を配ったが、チョコが入っていると分かると、受け取ってくれる確率は急上昇。チョコの魅力は警察にも強い味方になった。【チョコレートの入った呼びかけを配る四日市南署員ら=四日市市泊小柳町】
南署独自で続けてきたアイデア広報といい、新型コロナの影響もあって、チョコのプレゼントは3年ぶりだという。四日市市泊小柳町のイオンタウン四日市泊店で南署、四日市市、防犯協会の約10 人が配った。
袋の中には、「チョコっと待って!!」と特殊詐欺の被害防止を呼びかけるチラシ、「ちゃんと止まって よく確認 こうつうルールを守ろう」(先頭の文字だけを読むと「ち・よ・こ」)と交通事故防止を呼びかけるチラシ、「盗られる前に!ツーロック」と自転車盗難防止を呼びかけるチラシやティッシュペーパーなどが入っており、全部で約600袋を用意したという。袋の中のチョコは市販品だが、親子で買い物に来た子供たちは大喜びだった。
偶数月は年金が振り込まれるとあって、15日は「特殊詐欺撲滅の日」。取り締まりに力を入れている。交通事故も自転車盗も増えているといい、どれも、気をつけてほしいという。署員らは、高齢者に啓発袋を渡すときに、ひとこと注意の言葉をかけるなどしていた。