四日市からウクライナへ思いよ届け、3月4日にチャリティイベントを開催

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 ロシアによる軍事侵攻から間もなく1年になるウクライナへ思いを届けようと、三重県四日市市の市民公園で3月4日、ウクライナ・チャリティ・イベントin四日市「Stand with Ukraine(スタンド・ウイズ・ウクライナ)」が開催される。2月13日、主催者が計画を発表した。夕方には犠牲になった人々を弔うキャンドルサービスを開催。日中は趣旨に賛同する人たちによる音楽演奏やバザー、キッチンカーなどの催事がある。【ウクライナカラーのチラシをもつ主催者のみなさん=四日市市諏訪町】

 イベントを主催するのは、四日市市に住むウクライナ人のポノマリョヴァ・アンナさん、友人の高橋勝代さん、塚原佳代子さん、四日市ジャズフェスティバルなどを主催し、催事の企画や運営にも詳しい柳川平和さん。キャンドルサービスの竹の提供で朝日町の小向神社、音響設備などでtannyzが協力する。昨年の12月から本格的に準備に入り、SNSなども使って賛同者を広げてきたという。

 ロシアの軍事侵攻が始まったのは昨年2月24日。アンナさんは、学校で平和を訴える講演をし、地域のイベントに参加し、ウクライナの民族衣装を紹介する写真展を開くなど、母国の文化や歴史を伝え、人々に支援を訴えてきた。

 四日市市政記者クラブでの計画発表では、講演などで忙しいアンナさんは欠席。「この1年間の支援に感謝していますが、まだまだウクライナは支援が必要です。ウクライナで多くの人が苦しんでいることをイベントで知ってもらい、継続した支援の環を広げたい」とする趣旨のメッセージを寄せた。

 イベント当日は午前10時から午後7時までの開催。音楽出演は鈴鹿市立神戸小学校・玉垣小学校合同バンド、四日市市立橋北中学校音楽部、同市立港中学校吹奏楽部、県立四日市高校吹奏楽部クラリネット・コントラバスアンサンブルチーム、GRANTS Gospel Choir、二胡グループ「響」など。バザーの出店者は現時点で30人ほどが集まっているといい、黄と青のウクライナカラーを意識したアクセサリーなどが販売される。キッチンカーは名古屋や四日市から出店し、ピザ、パスタ、クレープ、カフェなどが提供される。(当日バザーに出品予定のウクライナカラーのブローチ)

 会場には募金箱を置き、バザーの売上金と合わせて、全額をゼレンスキー大統領が設立したファンド「UNITED24」の人道医療支援に寄付する計画だ。キャンドルサービスでは竹筒のキャンドル立てを数百個使い、ウクライナの国の姿に並べる予定。橋北中学の生徒らが並べる作業に参加する。キャンドルイベントは午後6時開始。