体験できるコーナーも好評 おもちゃで知る昭和の暮らし 四日市市立博物館で企画展はじまる 

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 昨年9月1日から設備改修工事のため休館していた四日市市立博物館(安島)が2月11日、リニューアルオープンした。同博物館の4階特別展示室では、企画展「昭和のくらし 昭和のおもちゃⅡ」が始まった。期間は3月12日まで。【昭和初期から30年代のブリキや郷土玩具などが展示されたコーナー=四日市市安島】

 毎年恒例の企画で、例年は年明けの開館と合わせて開催していた。前回の開催に続きテーマは「おもちゃ」。懐かしいおもちゃと大人のホビーのコーナーが設けられ、ブリキや郷土玩具、野球盤などが展示スペースに並ぶ。また、会場では館蔵資料を使って民家の部屋を実物大で再現、実際に使われていた道具を見ることができる。

 体験コーナーでは、ダイヤル式の電話やラジカセなどを触ることができる。井戸から水をくみ上げるポンプと洗濯板で、昔の洗濯の様子も再現している。また、内部・八王子線のジオラマは、電車の模型が走る時間帯もあり、来場者は熱心に見入っていた。

 企画展の期間は例年より短いが、初日から親子連れが多く訪れ、おもちゃを見ながら「これ、どうやって遊ぶの」など子どもが大人に聞く場面も見られた。体験コーナーで昔の電話を触って楽しむ子どもも多く、同博物館の担当者は「今の便利さにつながる生活が昭和の時代にあったことを体感し、知ってもらえれば。昭和という時代を振り返る時間にしてほしい」などと話していた。

 観覧料は一般400円、高・大生300円、中学生以下無料。時間は午前9時30分から午後5時までで、入場は午後4時30分まで。月曜休館で祝休日の場合は翌平日が休館。

 関連企画として、3月5日(日)には講座室で、小学生から中学生を対象に、ベーゴマなどの昭和のおもちゃを体験できる行事「昭和のあそび」が午前10時から開かれる。問い合わせは同博物館TEL059・355・2700へ。