「やればやるほど新しい魅力に気付いていく」。四日市市ときわの川瀬琉斗さん(20)は、三重大学唯一の演劇サークル「劇団アディスト」の中心メンバーの1人として、年3回の公演のため、日々稽古に励んでいる。【稽古に励む川瀬さん(右から2人目)=津市白塚町で】
小学校の時に、姉が高校演劇の舞台に立つのを見て興味を持ち、四日市南高校時代に演劇を始めたという。部活動だけでなく、2年時には外部のオーディションを受け、プロの演劇人に本格的な稽古をつけてもらい、2日にわたる公演に参加したことも。「物語の舞台上で見えている部分だけでない、登場人物の生きる世界を意識することを学べた」と振り返る。
大学入学と同時に劇団「アディスト」に入団、役者もすれば演出も務める。「自分たちのやりたいことを自由にできる充実した活動の場。他県の高校演劇経験者や他校の先輩と共演する機会があるのも新鮮」。今は大学2年生。目下、第11回公演「タイムカプセル」の稽古に余念がない。中学の時に埋めたタイムカプセルを8年後の同窓会で掘り起こすが、そこに入っていた持ち主不明の品物2つを巡る物語。川瀬さんの役は「ちょっとやんちゃなお調子もの」。「クラスのムードメーカーっぽい立ち位置を意識した演技を心掛けているそうだ。
2月25(土)26日(日)に津あけぼの座(津市上浜町)で上演。問い合わせは、gekidanadist@gmail.com(同劇団電子メール)へ。
(2023年2月4日発行 YOUよっかいち第216号より)