三重県北勢地域などで活動する外国にルーツをもつ人たちの作品を紹介する絵画展「CROSS-BORDER GALLERY & LIVE(クロス・ボーダー ギャラリー&ライブ)」が2月6日、近鉄百貨店四日市店5階の無印良品Open MUJIで始まった。12日までで、最終日には1階のシャンデリア広場で民族音楽のストリートライブも開く。芸術がもつ共感や驚きに触れることから、さまざまな価値観や視点がある多文化共生を感じ取ってほしいとの企画だ。【5人の絵画の作品が並ぶ会場=四日市市諏訪栄町】
四日市市主催で、日本にいる外国人のための通訳、情報提供、医療や福祉の増進活動、生活や教育の支援などをしているNPOハートピア三重が企画した。絵を見る時の「これ分かる」といった親近感、自分では思いつかない視点を「すごい」と思う発見は、異なる文化に向き合った時に似ているとして、自然に多文化共生を感じ取ってもらえるのではないかと企画したという。
展示された絵は10点。中国、ブラジルにルーツをもつ人5人が描いた。日本画そのものの作品もあれば、どこか日本人とは異なる視点を感じられる作品などが並んでいる。会場入り口のパネルでは、日本の人口に占める外国人の割合よりも四日市市の外国人の割合の方が高いことなど、多文化共生に関する情報が紹介されている。
12日の演奏は午前11時、午後1時、同3時の3回。ペルーのアレキバ出身で兵庫県在住のアントニオ・カマケさん、伊賀市在住の村井フェルナンドさん、音の配達人むろさんが演奏する。