起業の夢、具体的な計画でアピール、「ウーマン起業塾よっかいち2022」

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 起業の夢へ踏み出そうとする女性が学ぶ「ウーマン企業塾よっかいち2022」の総まとめのイベント、「公開ビジネスプレゼンテーション&交流会」が2月4日、三重県四日市市の四日市商工会議所で開かれた。今季の受講生22人のうち希望者8人が自らのビジネス計画を発表、経営者や銀行などのサポーター企業から助言をもらい、夢の実現への一歩にした。【女性たちが今後の事業計画などを発表した会場=四日市市諏訪町】

 四日市市が主催し、今回で7年目。市の女性起業家育成支援事業をWEBマーケティング専門の株式会社Eプレゼンスが受託して運営している。同社の代表取締役川北睦子さんは開会のあいさつで受講生が延べ158人になったことを紹介。「女性に活躍してほしくて続けている。女性は思いだけで突っ走りがちだが、起業したい、だけではだめ」と、10月からの約4カ月間、主体的な思考やニーズの調査などを受講生がしっかり学んできたことを話した。

 プレゼンは1人7分ほどで、みなさん、話し方もしっかり練習した様子。竹中万智子さんは、会社勤めの傍ら四日市市内のおばんざい屋さんで「見習い女将」として修業中。割烹、居酒屋などと比べながら、店の魅力を打ち出す計画を練り、女将のファンクラブ計画もつくった。

 塚本奈美さんは医療事務のパートもしている主婦だが、フィリピンゆかりのレシピでつくるバナナチップスを商品化し、すでにマルシェなどで販売している。おやつ用、手土産用などの商品を考え、SNSを活用する20代~60代女性をターゲットにしたいと計画している。

 加藤ひろ美さんは海外にかかわる仕事をしたいと考え、海外展開を考える中小企業に補助金を活用した事業のサポートをする計画。「海外サポート診断士なら私」と言ってもらえる夢を語った。

 会場には二十数社のサポーター企業のうち十数社や塾出身の先輩たち、一般参加者を含め60人余が集まり、計画の発表に聴き入った。発表する女性たちは和装だったりエプロン姿だったり、ファッションにも気を配り、会場は華やかさにも満ちていた。