新設大学の基本構想作成へ、四日市市の中央通り再編、市議会の議員説明会で市側が説明

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 近鉄四日市駅とJR四日市駅を結ぶ三重県四日市市の中央通り再編で、四日市市は1月20日、JR駅周辺に誘致する新設大学について、新年度にあるべき姿を定める基本構想を作成すると、市議会の議員説明会で説明した。新図書館整備の基本設計着手に向けた協議など、今後の予定についても説明した。【中央通りでは新バスターミナルの建設に向け、緑地帯の樹木移植工事が始まった=四日市市諏訪栄町】

 市側は、大学設置基準により、工学系学部(収容定員1000人)の場合、校地面積10000平方メートル、校舎面積約14000平方メートルが最低限必要と説明。暁学園(四日市大学、四日市看護医療大学)や三重大学から移転や一部機能の設置などで関心をもたれたという。三重県立大学構想については、県の方向性が決定されていないが動向に注視するとした。名古屋圏の私立大学の1校から「立地がよく、興味がある」の回答があり、意見交換を継続するという。

 また、文部科学省を訪問して市の意向を伝え、文科省から、デジタル・グリーンなどの成長分野をけん引する高度専門人材の育成に向け、学部等の組織再編を支援する基金を創設する考えがあるとの説明を受けたという。

 新年度は、人材需要、学生確保の見通し、地域ニーズについて、高校生や企業などへのアンケートやヒアリングによる基礎調査をし、教育関係者、大学経営関係者、経済界などからなる有識者会議を設置して、大学の大きな方針(人材像、教育・研究水準、教育・研究分野)になる基本構想を策定し、設置に向けた具体的なスケジュールについても検討するとした。

 一方、近鉄四日市駅周辺整備については、近鉄側からの最終的な図面は示されていないものの、スターアイランド跡地の新図書館整備の基本設計の着手に向けて協議中と説明した。新バスターミナル「バスタ」に関しては、樹木移植に着手しており、バス乗り場やタクシー乗り場の移設工事を発注し、新年度から車道振替工事、近鉄四日市駅東の円形デッキの整備にも着手する予定と説明した。

 国道1号からJR四日市駅にかけても、新年度から車道を縮小して歩道を広げる工事に着手し、歩行空間整備(公園化整備)を進める予定とした。

 JR四日市駅から四日市港方面への自由通路については、物理的に可能な鉄道横断位置をJR東海、JR貨物と協議中で、新年度に位置や構造などの検討(鉄道事業者への委託を含む)に着手する予定と説明した。