高齢者見守りなどの協力で、スギ薬局と四日市市が協定結ぶ

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 独り暮らしの人の孤独死や、高齢者が認知症で道に迷うことなどを企業の応援を得て防ごうと、三重県四日市市は1月19日、株式会社スギ薬局(本社・愛知県大府市)と「四日市市見守り等活動に関する協定」を結んだ。認知症の高齢者が迷子になって店に入ってきたときなどに手をさしのべてもらう。【協定を結んだスギ薬局の樫部雅人営業部長(右)と四日市市の太田義幸健康福祉部長=四日市市役所】

 市役所で行われた協定締結の調印式には、スギ薬局中部営業統括部中部営業五部営業部長で三重県を担当している樫部雅人さん、四日市市健康福祉部長の太田義幸さんらが出席した。樫部さんは、これまでも、店内で「あれ?」と思うような人がいれば声をかけ、ヘルプマークの人には目配りをするなど、日ごろから意識していることを紹介。「こうして協定を結んだので、より意識をして、しっかり対応させていただきたい」などと話した。市内には現在、在宅医療型を含め13店があるという。

 四日市市によると、協定の締結は2013年から始まり、スギ薬局で57事業所目になるという。当初は水道検針の委託業者など、訪問した先での高齢者の異常を察知することから始まったが、その後、児童虐待の兆候の早期発見や認知症や知的障害で外出したあとに道に迷うケースにも注意してもらうようになっており、協力してくれる事業所の職種も広がっているという。過去3年の実績では2019、2020の各年度、訪問先で異常を発見したケースが2件ずつあったという。

 

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