三重県四日市市の中央通り再編について意見を交わすワークショップが1月17日、本町プラザであった。地域の企業、団体の関係者、大学生らが中心市街地の将来の姿についてアイデアを出し合った。大学生が参加したこともあり、スポーツやファッションなど、若者の動向に焦点をあてた意見も交わされた。【中心市街地について意見を交わしたワークショップ=四日市市本町】
開催されたのは「中央通り再編について考える産学官連携ワークショップ」。四日市市の市街地再開発計画に合わせ、スマートシティ化への計画検討や推進を目的に立ち上げた「四日市スマートリージョン・コア推進協議会」の傘下のデータプラットフォームWGの主催。四日市大学や事務局を務める日建設計総合研究所、シー・ティー・ワイや、市の関係部署から計約40人が集まった。
ワークショップは約5人ずつの4グループに分かれ、まず、中心市街地の今の姿について意見を出し合い、続いて、その将来の姿について意見を出し合った。それぞれの議論のあとでグループの代表者がまとめを発表し、会場全体で議論の内容を共有した。(グループに分かれてのディスカッション)
「今の姿」については、「商店街、とくにJR四日市駅側に空き店舗が多い」「JRと近鉄の駅が離れていて、その間ににぎわいを生む店がない」「学生が集まれるような所が少ない」「ファッションの店も少なく活気がなく、出かけようという理由が見つからない」「港へのアクセスがない」などの厳しい意見が出た。
「将来」については、「港を活かしたい。フォトスポットやファッションスポットをつくって若者が来るようにする」「JRと近鉄の間は通信を充実させ、公園でビジネスができ、eスポーツが楽しめるようにする」「アプリをつくって、交通状況、目的地への案内、お勧めの店紹介などができるようにする」「芸術、文化、DIY、古着ファッションなど、若者が体験できるような公共の場をつくる」「スポーツや音楽など港で若者向けのイベントを」といったアイデアが発表された。ワークショップは今後も開催される予定だ。