【希望の星】 今年こそ全国制覇 四日市ジュニアレスリングクラブ金山來実さん

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 四日市ジュニアレスリングクラブの金山來実さん(四日市市立港中学校2年)は、コロナ禍で練習が難しい中、全国制覇を目指し練習に励んでいる。

 年長の時、3歳上の兄のレスリングの練習についていき、「自分もやりたい」と始めた。小学1年から県大会に出場し、全国少年少女レスリング選手権大会で、4年生3位、5年生で優勝した。

 6年生の時、新型コロナウイルス感染症のパンデミックで全国大会が中止になりクラブの練習もできなくなった。クラブが再開しても、試合形式で行う練習スパーリングもなかなかできなかった。辞める仲間もいて、金山さんも初めてレスリングに対する気持ちに迷いもでたが「もう一度全国優勝をしたい」と思いとどまった。

 中学ではバレーボール部に入部した。最初は部活の後にレスリングの練習があるハードな生活に慣れなかったが、個人で戦うレスリングでは味わえない、同級生とのチームプレーに魅力を感じ、両立を決めた。下半身の筋力に自信があり、両足タックルが得意。その反面グラウンド(寝技)が苦手で、上半身の強化が課題だという。東京五輪2020の金メダリスト志土地真優さん(旧姓向田)は同クラブの出身で、一緒に練習する機会もあった。「強くて、優しくて可愛い偉大な先輩に『頑張って』と言ってもらえて励みになった」という。

 昨年10月に全日本女子オープンレスリング選手権大会の46キロ級で3位、11月に全中選抜で準優勝を果たした。「色々な人の支えのおかげで頑張れた。3年生のクイーンズカップや全中大会で優勝したい」と笑顔を見せた。

(2023年1月10日発行 YOUよっかいち第215号より)