ニュージーランド・オークランドで2022年12月に開催された7人制ラグビーの「ワールド・スクール・セブンズ」で優勝した日本代表チームの野澤友那さん(17)が1月11日、四日市市役所を表敬訪問し、森智広市長に成績を報告した。野澤さんは全試合にFW(フォワード)として出場。今回の経験を活かし、「一流プレーヤーをめざす」と話した。【森智広市長(左)に優勝の成績を報告した野澤友那さんら=四日市市役所】
野澤さんは現在、四日市メリノール学院高等学校2年生。同校の伊藤春樹理事長と同校ラグビー部の黒須浩二監督が同行した。
18歳以下の国際大会で、野澤さんはU18女子SDS日本代表に選出されての出場。SDSは「セブンズ・デベロップメント・スコッド」の略で、セブンズ日本代表候補になりえる選手を招集し、育成、強化するプログラムの選手集団のことだという。
野澤さんは決勝まで6試合すべてに出場し、準々決勝では「強いというイメージしかなかった」というニュージーランドを破り、決勝でもオーストラリアを破った。身長158センチと小柄だが、大きい外国人に臆さず、「むしろ重心を低くして素早く攻めることができる」と活躍した。日本を応援してくれる観客席の雰囲気も楽しめたという。
野澤さんは、大阪府枚方市の生まれで、父がラグビーコーチ、兄も選手という家庭環境に育ち、4歳からラグビーに打ち込んだという。「環境のよさ」にひかれて四日市メリノール学院高等学校に進学、同校のラグビー部のほか、「パールズ」のジュニアにも所属しているという。
黒須監督は「この子の世代なら世界に勝てる、これほど戦えるのかと、驚きでもあり、いい経験にもなりました」。野澤さんのこれからの活躍に期待をにじませた。