三重県四日市市は、米国ロングビーチ市との姉妹都市提携から2023年で60周年になるのを記念し、両市の友情のシンボルとなるロゴマークを作成する。そのデザインが決まり、1月11日、森智広市長の新年最初の記者会見で発表された。こにゅうどうくんの顔の形の枠の中に、両市の象徴的な風景などを描きこんでいる。【両市の変わらぬ友情をと願いを込めたロゴマークのデザイン】
デザインは、大阪府大東市在住のフリーランスのデザイナー、梶原夕紀さんの作品。梶原さんは「こにゅうどうくんの顔の形をしたロゴマークです。人の顔にすることで、両市の人々の交流を感じさせます。耳のあたりの曲線を活かして、中央に無限(∞)マークのようなリボンをかけ、変わらぬ友情を表現しました」とコンセプトを説明しているという。
ロゴマークの上半分がロングビーチ市を表しており、市のシンボルであるクイーン・メリー号、椰子の木、長い砂浜を描いている。下半分が四日市市で、コンビナートの象徴的な赤い煙突や丸いガスタンク、工場の夜景、こにゅうどうくんが描かれている。
デザインの応募は全国から550点あり、両市の交流にかかわった人や市幹部らの選考で選んだという。森市長は「かわいらしくて、描きこまれた絵も両市の特徴をとらえている」などと感想を話した。
市は、新型コロナの感染拡大で思うように提携事業を進められなかったため、今年はロングビーチ市長らに四日市市を訪問してほしいとの希望を先方に伝えているという。秋ごろまでに「霞ゆめくじら公園」のエリアに新しい遊具をつくる計画もあり、共に60周年を祝いたいとしている。