犬と猫ばかりの絵を展示した「線から生まれたワンとニャン」が12月7日、三重県四日市市中川原3丁目の「珈琲・紅茶・ハーブティー&ギャラリーRosemary(ローズマリー)」で始まった。ペンで描いた黒い線と透明水彩絵の具を使って、さまざまな表情を描いている。26日まで(火曜休み)。【犬と猫の作品が並ぶ店内と木村哲美さん=四日市市中川原3丁目】
四日市市西松本町在住の木村哲美さん(74)の24回目の「線・彩画展」で、木村さんによると、いろんな動物を描いた展示は過去に1度開いたが、犬と猫に絞ったのは初めてという。「犬派、猫派などの言葉があるように、最も人間の近くにいる動物。飼っていた犬が死んでしまい、生きていたころの姿を描いてほしいといわれることもよくある。それだけ近い存在なのでしょうね」と話す。
今回は約60点を展示した。墨の量が多い特殊なインクなどを用いた黒い輪郭は、太い線でデフォルメしたり、繊細に引かれていたりと、雰囲気が描き分けられている。木村さんが近所で見かけた犬や猫がモデルになった絵もあれば、写真や映像を参考に描いたものもあるという。
木村さんは60歳で会社経営から退いたころから絵の世界に入っていったが、水墨画に親しんだ時期もあって、黒い線の描き方も持ち味のひとつになっている。木村さんの「線・彩画展」は今年、これで4回目。例年は2回開催が多いそうで、今年はかなりのハイペースになった。来年も、すでに5月と10月の開催を計画しているという。