家庭などで余っている食品を必要にしている人に届けようと、三重県四日市市が「フードドライブ」実施を決め、市民の協力を募っている。自治体として取り組むのは近隣では初めてといい、さっそく市役所内でも協力を呼びかけている。12月10日、四日市市地場産業振興センター(じばさん)で開催される「環境フェア」で食品の持ち込みを受け付ける。【市役所内での呼びかけで集まった食品=四日市市役所】
環境部生活環境課の発案で、年間1万トンとされる市内の廃棄食品、いわゆる「食品ロス」を解消し、ごみの減量にもつなげたいとのねらい。11月21日に市職員向けの掲示板や幹部会議で協力を求め、カップ麺やレトルト食品、缶詰などが同課に集まってきている。
市民からの協力については、「環境フェア」当日、午前10時から1階エントランスで受け付ける。常温保存ができ、賞味期限まで1カ月以上あり、未開封の食品を求める。集まった食品は市社会福祉協議会に引き渡し、生活に困っている家庭や子ども食堂などに送る計画という。
(2022年12月3日発行の214号の紙面にも掲載しています)