強い気持ちで最後まで戦い抜く 四日市農芸高校 ラグビー部

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 創部63年、花園出場16回の四日市農芸高校ラグビー部は6年前に女子部も誕生。代々「one for all, all for one」をモットーに、楕円球を追っている。

練習の様子=四日市市河原田町で

 男子21人、女子10人とマネジャー10人が所属。部員の大半が高校からラグビーを始めたという。中学までサッカーをしていたキャプテンの秦潤平君(3年)は「体をぶつける痛みやしんどさがあったが、敵に立ち向かい、ゴールまでボールを運ぶチームプレーが魅力」と話す。

 昨年度の新人戦は他の部の生徒を誘って人数をそろえ、タックルに重点を置き強化。小松勝君(3年)は体をぶつける痛みに耐えかね陸上部に転部したが、秦君らの説得で、戻ってきた。「顧問の(長屋晃教諭)先生が自分の気づいていない才能を見つけてくれ、それが試合で生かせる」と魅力を語る。今夏は他の部を引退した3年生も入部。花園予選準決勝では10年連続県代表の朝明高校と対戦。決勝進出を逃したが、全員が強い気持ちを持ち最後まで諦めず戦い抜いた。女子部キャプテンの高橋芽生さん(3年)は小学1年でラグビーを始め、女子ラグビーチーム「パールズ」のジュニアメンバー。全国大会に出場するなど経験が豊富。兄2人がプレーしていた同高に魅力を感じ進学、チームを引っ張る。「強い相手にも弱気にならないチーム。高校からラグビーを始めた人ばかりで学年関係なく仲がいい。新しいことにチャレンジしたい人にお勧め」と笑顔で語った。

※2022年11月5日(213号)発行 紙面から