第9回四日市ジャズフェスティバルが15日開幕した。初日は開演早々にメーン会場の座席が埋まり、たくさんの人がビッグバンドやコンボなど、様々な演奏を楽しんだ。初企画のストリートピアノにも多くの参加があり、子どもも大人も得意な曲を披露。音楽の楽しさを感じさせた。【暑さにもかかわらず、開幕の演奏から座席が埋まった市民公園のメーン会場】
近鉄四日市駅の西にある市民公園のメーン会場は、午前11時に「田辺信男とサンセットポップスオーケストラwith牛嶋としこ」のみなさんの演奏が始まると、350席がほぼ埋まり、観客は3年ぶりで帰ってきたフェスのスイング感を楽しんだ。朝からよく晴れ、屋外だと暑いほどだったが、観客は帽子を被ったりして演奏を聴いた。暑さを避けてステージ周りの木陰などで聴く人も含めると、開演から800人余がステージを見守ったといえそうだ。
近鉄百貨店シャンデリア広場では、初企画としてストリートピアノが置かれた。16日まで、だれでも演奏でき、通りかかった人が足を止めて耳を傾けた。ピアノを習って3年目の小学生の女の子は、童謡やバロックなど数曲を、大人たちはクラシックやポピュラーなど、思い思いに演奏した。
プロコフィエフの作品を演奏した川越町から参加した高校生の女性は、名古屋などでストリートピアノを弾いたことがあるものの、四日市周辺ではあまり出会えないため、「もっとこうした催しが広がるといいと思います」と感想を話していた。初日の演奏者は32人だった。
16日はメーン会場で夜までの演奏があるほか、市内各所の会場でも様々なバンドが演奏する。