3年ぶりの演奏に大きな期待 15日から四日市ジャズフェスティバル

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 第9回四日市ジャズフェスティバルが15日、三重県四日市市安島1丁目、近鉄四日市駅西の市民広場をメーン会場に開幕する。16日まで、全11会場で約70のバンドが出演、市街地では夜まで熱気あふれる演奏が続く。新型コロナの感染拡大で2019年の第8回フェスティバルのあと開催がかなわなかったが、3年ぶりの復活に期待が高まっている。【2019年の演奏風景(実行委員会提供)。あの熱気が戻ってくる】

 「四日市を音楽であふれる街にしよう」と、市民ボランティアの手で初のフェスティバルを開いたのは2012年。ジャンルにとらわれず、演奏し、楽しみ、みんなで「音楽の街・四日市」をつくろうとやってきた。演奏する人、聴く人、スタッフのすべてが主役との思いから、観覧料が無料(喫茶、バーなど店内が会場の場合はドリンク注文のお願いあり)という、東海地方でもなかなか見られない観覧方法をとってきた。

 今回のテーマは「未来(まえ)へ進もう、音楽とともに」。新しい試みでは「オンラインパンフレット」を導入した。チラシなどに掲載されたQRコードをスマートホンで読み取ると、会場までの地図や出場バンドの演奏動画が見られるため、会場行脚の手助けになりそうだ。フェスティバルの柳川平和実行委員長は「いつか、各会場の演奏も通信で見られるようにしたい」と話す。

 近鉄百貨店シャンデリア広場に、だれでも自由に弾ける「ストリートピアノ」を置くのも初企画だ。15、16両日とも正午~午後5時、直接会場に行き、受け付けを済ませば演奏できる。最長10分の演奏で、他の楽器との合奏は生音なら3名まで可能という。

 フェスティバルを演者、観客、スタッフが一緒に盛り上げるため、赤い色を身に着けてほしいとも呼びかけている。Tシャツ、アクセサリーなど、なんでも歓迎だという。

 開幕初日、メーン会場では「田辺信男とサンセットポップスオーケストラwith牛嶋としこ」、水野修平、出宮寛之、山崎隼のみなさんによる「令和トリオ」などが出演。四日市市立山手中学校吹奏楽部や海星中学校・高等学校吹奏楽部も舞台に立つ。