四日市市在住で今春、名古屋芸術大学芸術学科ミュージカルコースを卒業、俳優として歩み出した山本航大さん(23)。名古屋市昭和文化小劇場で11月3日(木)から6日(日)に上演される近未来冒険ミュージカル「ゴールド」の主役で、感情と知能を併せ持つ最新型ロボット役に抜擢された。
幼い頃から、ミュージカルが大好きで、5歳の時亀山市で公募された市民ミュージカルで初舞台を経験。劇団四季にあこがれ、小学3年から同劇団の子役オーディションに挑戦し続け、「ライオンキング」の最終選考に残ったことも。6年生で受けた「サウンド・オブ・ミュージック」で念願の合格を果たした。9か月間に及ぶ公演参加のため、大阪に転校、小学校卒業と中学入学は移住先で迎えた。
しっかりと基礎を学ぼうと進学した大学2年の時、「愛知トリエンナーレ2019」で上演されたミュージカルで、「歌やセリフがない中、動きだけでいかに空間を動かすか」という難役をこなす機会に恵まれ、「舞台人としての意識改革につながった」という。
現在は、同大学の研究生として勉強を続けながら、名古屋市のミュージカルカンパニー「AMミュージカル」による愛知・三重県内の高校への巡回公演、母校の白子高校吹奏楽部のダンス振付指導、カフェコンサートなど活動の幅を広げている。「地道に経験を積んで技量の引き出しを増やし、大舞台で活躍する俳優に成長したい」と意気込みを語った。
公演の問い合わせは山本さんのインスタグラムへ
※2022年10月1日(212号)発行 紙面から